痴漢

常磐線は、朝も帰りも非常に混んでいる。ただ、乗る電車を一本ずらせば座れない訳ではない。そのため急ぎではない限りは座って帰ることにしている。朝はずらすと遅刻確定なので、座れるかどうかは運次第。ただ、今のところ座れなかったことは一度しかない。

朝が早いので、いつも電車で寝つつ上野駅まで向かうのだが、今日は上野駅よりかなり前で目が覚めた。右横のドアから停車した駅名を見ようとすると、女子高校生のスカートを触ろうとしている男がいた。混んでいて、偶然触ってしまったとは思えない動きをしていたので、触ろうとしている男の顔を見ようと顔を見上げたら、痴漢(未遂)男と目が合った。気づかれたと思ったのか、スカートを触ろうとしている手はすぐに退けた。その後もちらちらとこちらの様子を伺っている様子だったが、こちらもちらちらと様子を見ているので、思い切ったことは出来なかったようである。
日暮里駅で、大量に人が降りていく際に紛れるようにして降りていったが、ホーム側から車内にいるこちらを睨みつけられた。まあ、睨みつけられるぐらい、刺されるよりかは遥かにマシだし、その高校生も痴漢されなかったようだし対応としては最悪では無いだろう。
上野で降りてから、実際に痴漢されたのを見届けてから、捕まえた方がよかったのだろうかとも思ったが、痴漢は(内容によるが)軽犯罪のため捕まえてもすぐに釈放される、高校生は傷つく、警察に突き出すために会社に遅れると、自分勝手ではあるが、よいことは一つもないため今回の対応はよかったのだろうと勝手に結論付けた。


オチとして、電車男痴漢男のようなフラグは成立せず、また被害者の高校生も私からすれば容姿は問題外でした。というか、タバコの箱見えてますよ。