プレゼント

定年に一年近づく日には1日早いが、自分へいくつかのプレゼントを買うことにした。これは例年行っており、確か去年はグラフィックカードだった気がする。
まず1つ目は "うどん" を自分に買うことにした。私の勤める会社の側に立ち食いうどん屋があるのだが、これが非常にまずい。しかし、値段には変えられず何回か行ったが専門学校時代に通っていたうどん屋の味が恋しくなっていた。しかし食べに行こうにも、日勤が終わったときには既に閉店しており、夜勤明けではとても行けない。休みの日は休んだり、買い物に行ったりするので行けない。
しかし、今日自分へのプレゼントとして夜勤明けの体を押し食べに行った。

おじさん「いらっしゃい。あっ久しぶりだね」
私「どうもご無沙汰してます」
おじさん「今から会社かい?」
私「いえ、夜勤明けですよ」
おじさん「夜勤明け?わざわざ食べに来てくれたのかい。」
私「えぇ、ここの味が懐かしくなりましてね」
おじさん「ありがとう。注文はいつもの(たぬきうどん+ゆで卵)でいいかい?」
私「うーん、今日はわかめうどん、ゆで卵付きでお願いします」
おじさん「はいよ」

会社に入ってしばらく経つが、まだ覚えていてくれた。しかもいつも注文しているメニューまで。帰り際、わざわざ来てくれたお礼におにぎりをもらった。たったの120円、しかもおにぎりと言われるかもしれないが、ほんの心遣いがうれしかった。