空気抵抗

異動先にはガンマニアがいて、時々エアガンの話をしている。最近はこんな話をする人もいなかったので結構懐かしい。私がエアガンに夢中だったのは小学4年〜卒業するまでのことだ。そこで、空気抵抗という言葉を視覚的に覚えた。このことは今でもよく覚えている。


当時、エアガンといえば友人のN氏だった。高校生の兄貴がいたらしく、色々と教えてもらっていたらしい。この兄貴はエアガンの改造をしていたらしく(注:違法です)、N氏が持っているガンは、アルミ缶3個を余裕で打ちぬけるほどだった。兄貴が持っているガンはアルミ缶10個打ちぬけるといっていたが、今思えば嘘の話だろう。そんなに威力を強化したら、筐体が持たない。また、打てたとしてもプラスチックBB弾が砕けちるだろう。


それはそれとして、当時BB弾は様々な重さがあった。覚えているだけで、0.1g、0.15g、0.25g、0.3g、0.5gの5種類があった。私が持っていた、東京マルイのエアガンは、0.25gのBB弾の使用を推奨していた。ところがこの玉は高い上に、一袋に入っている玉の数が少ない。0.3g、0.5gの袋はさらに玉の数は少ないし高かったが、小学生でも重い玉を使えば、遠くまで飛ばないことはなんとなく分かっていたので見向きもしなかった。
私が通っていたオモチャ屋は、0.25g、0.3g、0.5gの玉、バリだらけの色つき透明のBB弾しか売っていなかったので、仕方がなしに0.25gを買って少しずつ使っていた。


その後、0.15gのBB弾が発売された。値段は0.25gより300円も安い700円。しかも一袋に入っている玉の数は2倍と、大変喜んだ記憶がある。さっそく2袋購入し、近くの公園で友人達と打ち合いをしたが、まったく的にあたらない。結局その日は的の端のほうに何発か当たっただけだった。


学校でN氏にそのことを話すと、兄貴に聞いてみると言ってくれた。数日後、N氏に聞いてみると、遠くから森に向かって打ってみれば分かると言っていたと答えてくれたので、放課後、N氏と共に近くの森に行った。その森に向かって、0.15gの玉を打つと、ある距離から上に急上昇することが分かった。初めは偶然かと思ったが、ガンを横にして打っても、股の下から打っても、面白いぐらいに上に上がっていた。玉を0.25gに変えて打つと、やはり若干上に上がるものの、ほとんど軌道通りに飛ぶ。なぜ玉を変えるとこんなに飛び方が変わるのか、当時はまったく分からなかった。その為か、的に当たらない弾は必要ないと思い、家にある0.15gの残弾をすべて捨てた。



今では、懐かしい思い出である。