Iターン、Uターン、Vターン?

専門学校時代、就職活動が活発になる前の話である。
いつも通り就職課に資料を漁りに行くと、Iターン、Uターンに関する説明会開催のお知らせが張り出されていた。一応説明しておくと、"Uターン"は地方の人が別な場所で勉強し、地方に戻るというもの。私に置き換えると 栃木県民の私が東京で勉強し、栃木の会社に就職する。。という感じになる。
"Iターン" は、現地で学んだ人が地方に行くというもの。別の方に置き換えると、東京で勉強したA氏が、栃木県という地方の会社に就職するとこれになる。ちなみに、地方の人が地方で学び、東京の会社に就職してもIターンとは言わないらしい。
私は栃木の会社に就職するつもりはなかったので、張り紙を適当に流し読みしただけだったが、読むのに時間がかかったのか、就職課の先生が話しかけてきた。

先生「夢幻君は実家に戻るのかな」
夢幻「いえ、向こう(栃木)はこういう仕事(ネットワーク系の仕事)少ないですから」
先生「そうだよね。じゃあ東京で探すのかな」
夢幻「ええ、山手線付近でいいところ探しているんですが、なかなか見つからないですね。」
先生「激戦区だからね。何かいい会社があったら紹介するよ」
夢幻「ありがとうございます」
先生「ところで夢幻君は、会社が決まったらどのあたりに住むんだい。」
夢幻「そうですね。まだ予定ですが、茨城か大宮辺りになると思います。」
先生「大宮は分かるけど、何で茨城なんだい。実家、茨城だっけ?」
夢幻「実家は栃木です。いや〜いろいろ理由がありまして。でもやっぱり家賃の安さが魅力的ですね。」
先生「そうか〜 まるで"Vターン"だなー」
夢幻「あははは」

そんな昼下がりの一ページ。
ちなみに内定が取れたのは、この会話のあと、4ヵ月後のことである。。。。